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ABOUT 宗桂会について

宗桂会そうけいかいとは

公益財団法人宗桂会は、おかげさまで1993年の設立より、これまでに多岐にわたる活動を行ってまいりました。これもひとえに、財団関係各位の方々や賛助会員のみなさまによるご支援とご指導の賜と深く感謝いたしております。

象嵌(ぞうがん)が日本に伝わった時期については明確ではありませんが、江戸時代には全国各地でさまざまな象嵌技術が栄えました。加賀藩では歴代の藩主に守られながら、職人たちが武具の鐙などを製作し、加賀象嵌の礎を築きました。
しかし今日では伝統的工芸品としての象嵌産地は、金沢、京都、熊本、高岡だけとなり、近代以降、技の伝承が心配されています。幸いにも金沢では、近年象嵌に取り組む人が増えています。

宗桂会では、これからの時代に相応しい創作表現に挑戦する作家たちの活躍を後押しするためにも、加賀象嵌の技術保存および普及などの振興に関わる支援とともに、加賀象嵌のことを理解していただくきっかけづくりを、これからも続けてまいります。

宗桂会の名前の由来

この会の名前は、日機装株式会社創業者で宗桂会の創設者・音 桂二郎の「桂」に、音 桂二郎の曾祖父である初代山川孝次の号「北宗斎」(ほくそうさい)と二代山川孝次の号「宗斎」にもある「宗」の字をとって、名づけられたものです。
山川孝次とは、金沢の地で三代続いた加賀象嵌の名工の名で、江戸後期に加賀前田家藩主にその腕を認められた初代によって名乗られました。
初代山川孝次は、1862年に加賀藩御細工人に登用され、加賀藩主御用御太刀大小揃の用命を受けるなど名工として活躍。1877年に創業された銅器会社頭取を務め、精緻で華麗な大型銅器製作の指揮をとりました。

理事長ご挨拶

公益財団法人宗桂会理事長 甲斐敏彦

宗桂会は、日機装株式会社の創業者 音 桂二郎により、その母方の系譜にある山川家が代々伝えてきた加賀象嵌という伝統金工技法の継承発展を図る目的をもって、ここ金沢の地に、財団法人宗桂会として1993年に設立されました。

この仕事が見せる華麗な創造美の世界は、極めて精緻な技をひたすら丹念に磨くことによってのみ生まれ出るものであり、それはまた、弊社が独創的な技術によって特徴あるさまざまな製品を生産することにより社会に貢献していこうとする基本姿勢とも相通じるものがあります。
発足以来、加賀象嵌技法の後継者育成、金工技術の発展普及のため、数々の啓蒙事業などを進めてまいりました。その成果が実り、技を習得しようとする若い人たちや、宗桂会館を訪れるかたが増え、象嵌に対する関心が高まってきましたことは大きな喜びです。

そして、2013年9月、財団法人宗桂会は、その様々な事業を行ってきたことが認められ、公益財団法人として石川県より認定を受け、「公益財団法人宗桂会」として新たな一歩を踏み出しました。これはひとえに、宗桂会の活動趣旨にご賛同賜りました関係各位のみなさまがたからいただいた温かいご理解と多大なご支援の賜物であり、深くお礼申しあげます。

公益財団法人宗桂会理事長

日機装株式会社代表取締役社長

甲斐 敏彦

目的と事業

宗桂会の活動イメージ

目的

公益財団法人宗桂会は、伝統的工芸品加賀象嵌の保存、普及などの振興に関する支援を行い、地域産業の基盤強化と伝統文化の向上に寄与します。

事業

目的を達成するため、次の事業を行います。

  • (1)加賀象嵌の保存、育成に関する事業
  • (2)加賀象嵌の普及および宣伝に関する事業
  • (3)加賀象嵌の後継者の育成および創作活動の奨励に関する事業
  • (4)その他、この法人の目的を達成するために必要な事業

各種資料