美しき金沢の伝統の技
金属や陶磁器、木材などに模様を彫って嵌めることを「象嵌」といいます。
加賀象嵌は、石川県金沢市に伝わる彫金技法のひとつで、江戸時代に礎を築きました。
加賀象嵌の主流をなす「平象嵌」という技法をとりわけ精密に行うことで、堅牢さと美しい文様を描きます。
武具や馬具などの製造から始まり、加賀特産の金工品として名声を博した加賀象嵌。
その伝統の技は現代にも引き継がれ、華麗で洗練された工芸品、美術品として人々に愛されています。
鮮やかで華麗な意匠を表すことに優れた加賀象嵌の技法。
宗桂会は、加賀象嵌のことを、もっと多くの方々に知ってもらうため、1993年に日機装株式会社創業者の音 桂二郎により石川県金沢の地に設立されました。
加賀象嵌の後継者育成のほか、加賀象嵌の保存と普及のため、幅広く活動を行っています。
日機装株式会社金沢製作所の敷地内に1995年に建設された展示施設です。 会館では、三代続いた加賀象嵌の名工・山川孝次の作品を中心に、山川家に遺されてきた金工図案・下図類、藩政時代を代表する武具の鐙(あぶみ)や刀装具類のほか、人間国宝の中川衛をはじめとする現代作家の作品を展示。さらに制作工程見本のパネルを設置し、加賀象嵌の精緻な技法について解説しています。 また館内には日機装の技術と製品を紹介する展示室を併設しています。
もっと見る宗桂会では、事業のひとつとして会報誌・宗桂会だより「Décoration」(デコラシオン)を年1回発行しています。この広報誌では、加賀象嵌だけにとどまらず、金属工芸全般に活動範囲を広げ展開しています。
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