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活動報告

第52回伝統工芸日本金工展 授賞式

2024年5月17日(金) 於 千住金属工業株式会社

 日本金工展は1971年から開催されており、日本全国の金工作家による応募作品を、厳正な鑑審査で選び、発表・展覧しています。宗桂会は当展に後援するとともに、宗桂会賞を設けて優れた金工作品を表彰しています。
 今年の宗桂会賞は浅井盛征氏(東京都)の「波文重ね金香炉」が選ばれ、甲斐理事長の代理として中田事務局長から表彰状が授与されました。受賞作品は、「重ね金」と銷し込み象嵌、2つの技法を組み合わせた作品です。「重ね金」は浅井氏が長年追求してきた技法で、銀と赤銅の板を重ね銀鑞で接着し、打ち延ばしながら重ねて200以上の細かい縞の板をつくります。その板を彫ることで生まれた抑揚のある縞の精緻な文様は、波が揺れ動く様子を豊かに表しています。
 展示会場には、全国から出展された若手から重鎮作家までの作品が多数並び、それぞれの作品に込められた想いや技術、時間の重さが感じられました。

授賞式の様子
受賞作品「波文重ね金香炉」
中田事務局長と浅井氏、中川衛氏