2008年のトピックス

財団法人宗桂会15周年記念特別展
「加賀象嵌の魅力を伝えたい」−その重厚な技と美と−

●2008年11月24日・25日
●「料亭 つば甚」月の間(金沢市寺町)
後援:北國新聞社・テレビ金沢・北陸放送・エフエム石川・金沢市・NHK金沢放送局

 この秋、財団では、宗桂会設立15周年を記念し、江戸期、前田家の鐔師(象嵌師)を祖とする「料亭つば甚」を会場に特別展を開催しました。加賀象嵌の魅力を直に感じていただくのにふさわしい空間に、財団が所蔵する三代山川孝次の作品を中心に、江戸時代から現代の若手作家まで、約20点の象嵌作品を展観。加賀象嵌の持つ限りない魅力を堪能いただける、特別な記念展となりました。

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料亭つば甚の「月の間」ならではの
しつらえの中、 貴重な加賀象嵌作品を
間近に見てもらえるように展示

坂井貂聖さんギャラリーオープン記念
「Opening Exhibition」開催

●2008年11月9日〜16日
●ZOGAN &METAL WORK セーブル(金沢市大手町)

  坂井貂聖さんの自宅兼工房があるビルの1階に、この秋、ギャラリー「セーブル」がオープン。第1回目の展示会が開催され、広々としたギャラリー内に、象嵌、宝飾技法を巧みにいかした坂井さんならではの作品の世界が創りだされました。
 また、竹松歩さん、米田睦美さんほか若手作家の作品が、展示会に華を添えました。

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工芸展などに出品した坂井さんの作品
約30点が展示

坂井直樹さん金工展
「てのひらが築くモノ」

●2008年11月5日〜10日
●石田屋犀川店「蔵」Gallery (金沢市清川町)

  本年財団が開設した「月浦工房」に入所、作家活動に取り組む坂井直樹さんの個展が、「母屋」と「蔵」からなるすてきな建物の石田屋犀川店にて開催されました。
 会場となった「蔵」ギャラリーには、鉄のやかんや茶釜など27点が展示。鉄という素材が、坂井さんの手によって微妙な曲線を描き出し、深みのある色となり、さらに温もりを感じさせる鉄のやかんなどの作品として、空間に溶け込むように存在していました。

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壁掛けの作品に見入る来場者


窓から外の風景が見えているような
壁掛けの作品

わいわい、賑やかな「金工14人展」開催
●2008年9月4日〜15日
●金沢・クラフト広坂2階ギャラリー

  これまでに多くの受講生を育ててきた加賀象嵌・彫金専門塾の講師でもある坂井貂聖さんを中心に、塾生出身の若手作家を中心とした金工展が金沢クラフト広坂で開かれました。花器をはじめとした器類からシルバーネックレスなどアクセサリーまで、金工ならではの技法が楽しめる作品約140点が会場に並び、来場者の関心を集めていました。

前田真知子さんの作品
「お花のリング」(手前)


アクセサリーも多くみられました

夏休みキッズイベント『加賀象嵌の技術探究』
みんな楽しく象嵌について学びました

●2008年8月9日
●宗桂会館

 金沢の伝統工芸のひとつ加賀象嵌について、地元金沢の子どもたちに理解を深めてもらおうと、夏休みキッズイベント「加賀象嵌の技術探求」教室を開催しました。加賀象嵌に関する基礎知識のほか、技法のひとつ「着色方法」において、実際の着色している様子を見たり簡単な実験を行いながら、金属の色が変化する仕組について学んでもらいました。
 この教室では、金属をはめ込む「加賀象嵌」の独特の技法について理解してもらうために、象嵌のしくみを表現したモデルを準備。金属の素地に別の金属をはめ込む様子をわかり易く伝えることができました。参加した子どもの中には、「夏休みの自由研究にしたい」と熱心に取り組んでいる姿も見られました。

「へぇ〜、こんな風に金属の色が
変わるんだ」

第49回石川の伝統工芸展
●2008年6月4日〜8日
●めいてつ・エムザ8階催事場

 県内の人間国宝8氏の秀作をはじめとする、伝統工芸品の力作111点を一堂に展示した石川の伝統工芸展が、本年もめいてつ・エムザにて開催されました。金工では、重要無形文化財保持者である魚住為楽氏、中川衛氏が審査委員をつとめ、前田真知子さんが初入選となったほか、魚住安信さん、木瀬浩詞さん、宮薗士朗さんほかが再入選。特待者として村上浩堂氏の作品も展示されました。

財団法人宗桂会「月浦工房」を開所
●2008年4月8日

 宗桂会では、若手金工作家の制作活動をサポートすることを目的とした「月浦工房」を開所しました。日機装金沢製作所のあるテクノパークに隣接した金沢市月浦町で、空家になっていた古民家を、金工の制作活動ができるように改装。金沢卯辰山工芸工房での研修を終了した坂井直樹さん、木瀬浩嗣さん、松川明日香さんの3名が、初の“月浦工房生”として入所し、制作活動に取り組んでいます。

財団副理事長である、山出 保 金沢市長
の筆による「月浦工房」の文字が彫られた
看板を掲げる山出市長と甲斐理事長、
ほか工房のみなさん

金工から坂井直樹氏が石川県知事賞受賞
第64回金沢市工芸展

●2008年2月28日〜3月3日
●めいてつ・エムザ8階催事場

 第64回金沢市工芸展において、金工の坂井直樹氏が石川県知事賞を受賞しました。坂井氏は金沢卯辰山工芸工房での研修を2008年春に終了。昨年の同展にて宗桂会賞を受賞しています。また今回の宗桂会賞には木瀬浩詞氏の作品「銅の折跡」が選ばれました。
 本年は、昨年を上回る一般の応募があり、若手の意欲作が多く揃った工芸展となりました。

宗桂会賞受賞「銅の折跡」木瀬浩詞

2007年度「加賀象嵌ルーペづくり」教室が無事終了
●2007年5月31日〜2008年1月10日の期間中3教室(1教室各5回)
●金沢能楽美術館

 2007年2月に伝統工芸体験教室としスタートした「加賀象嵌ルーペづくり」も、2008年1月の最終教室をもって、無事すべての工程を終了しました。
 伝統工芸体験教室は金沢市ファッション産業振興室が主催、金沢能楽美術館を会場に、加賀象嵌のほか加賀毛針、水引細工の教室が開かれました。
 加賀象嵌コースではルーペづくりにチャレンジ。村上浩堂氏が講師を務め、初基本的な道具の使い方に始まり、しんちゅうに直線や曲線を彫って、銀線をはめ込む作業ほか、本格的な象嵌技法に挑みました。


教室参加者の作品はこちら

象嵌教室参加のみなさんと



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