2004年のトピックス

第51回日本伝統工芸展金沢展
●2004年10月29日〜11月7日
●石川県立美術館

  今年で半世紀を超える同展金沢展が開催され、工芸王国石川の卓越した技を見せつけました。石川の人間国宝は現在8氏で、工芸部門では東京を抜き京都に次ぐ全国第2位となっています。本展でも石川からは優秀賞、奨励賞をあわせ4人が受賞、76人が入選。この地に根付く伝統文化の厚い土壌を表す結果となりました。
  金工では、村上浩堂氏、宮薗士郎氏、櫻井雅之氏、前田宏智氏が再入選を果たしています。

第3期加賀象嵌・彫金専門塾が開講

  これまでに多くの受講生を育ててきた「加賀象嵌・彫金専門塾」も今年で3期目を迎えました。新たに第3期塾生の募集を行い、今後3年間にわたり伝統の技に取り組む塾生9名が決まりました。第2期に引き続き、中川 衛氏の指導のもと、象嵌には村上浩堂氏が、また彫金は坂井貂聖氏がそれぞれ講師を務めます。

中川 衛氏、北國文化賞を受賞

  昨年11月3日、財団法人宗桂会の評議員、金沢美大美術工芸研究所所長の中川 衛氏が、北國新聞社が県内の文化、美術などの各分野に貢献した人たちに贈る北國文化賞を受賞しました。
  加賀象嵌の技法を伝承しつつ創造性を追求し、独自の作風を築かれた中川氏の今後益々の活躍が期待されます。

第60回金沢市工芸展
宗桂会賞に専門塾生の捨田利直美さん

●2004年2月26日〜3月2日
●めいてつエムザ8階催事場

  本年度の金沢市工芸展では、個性ある象嵌ジュエリーが特長的な、長谷川真希さんの作品「12ヶ月のブローチ」が、石川県知事賞に選ばれたほか、相川繁隆さんの作品「尖」が金沢商工会議所会頭賞を受賞しました。
  また、象嵌・彫金専門塾生として金工を学んだ4名の作品が入選を果たし、宗桂会賞には、同じく専門塾にて象嵌、彫金を学ばれた捨田利直美さんの「接合象嵌小箱<聖夜>」が決まるなど、専門塾を通して、象嵌・彫金の技が確実に裾野へと広がっていることが感じられる結果となりました。
第1・2期専門塾生入賞者
新保 浩子さん「蓮の小箱」
野本 君枝さん「接合花紋コンポート一組」
白江外喜子さん「酒器 遊・喜・楽」
佐々木 孝さん「銀・黒味銅象嵌小箱」


「接合象嵌小箱・〈聖夜〉」
静かな夜の海とそこに映る月がデザインされています

長谷川さんの作品 「12ヶ月のブローチ」の一部。
4月はサクラ、5月はテッセンなど、
月ごとに季節の花がブローチを彩っています

第7回加賀の金工展
●2004年2月7日〜3月31日
●尾張町老舗交流館

  金沢市尾張町商店街振興組合による加賀の金工展が開催され、人間国宝の三代魚住為楽氏の砂張水指をはじめ、中川 衛氏の象嵌朧銀花器「春潮満る」など18点が展示されました。洗練された技の美を伝える、すばらしい金工展となりました。


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